ABOUT White Inkjet Print

ホワイトインクジェットプリントとは?

ホワイトインクジェットプリントは、これまでのフルカラーインクジェットプリント技術を大きく進化させたプリント方法です。これにより、1点からでも濃色の生地に対するフルカラープリントが可能となりました。

これまでの濃色生地に対するプリント方法では、「抜染プリント」を用いて生地の色を漂白し、その上からカラーを印刷する方式が一般的でした。しかし、このホワイトインクジェットプリントにより、生地の色を変えることなく直接プリントすることが可能となり、印刷できるデザインの幅が大幅に広がりました。

具体的には、ホワイトインクジェットプリントでは、CMYKの4色インクに加えて白色インクを用い、5色のインクを用いてカラーを再現します。プリントの初めに白色のインクを生地に印刷し、その上から他のカラーを印刷することで、濃色生地でも鮮やかな発色を得ることができます。

さらに、ホワイトインクジェットプリントは、白色のデザインも再現することが可能です。これは、デザインデータの下に白色のインクを敷くことで実現され、白色だけでなく他のカラーも白インクの影響でより鮮やかに表現されます。

そして、ホワイトインクジェットプリントは、シルクスクリーンプリントのようなやや厚みのあるプリントになりますが、ブラック、ネイビー、レッド等の濃色生地に特にお勧めの方法です。

このように、ホワイトインクジェットプリントは、濃色生地に対しても鮮やかなフルカラープリントを可能にする進化したプリント技術です。一点からでも、あなたのイメージを忠実に再現します。

 Advanced Printing Technique

MERITS

ホワイトインクジェットプリントのメリット

濃色生地への印刷が可能

水性顔料インクを専用フィルムにプリントし、熱プレスで転写することにより、従来よりも鮮やかで滑らかな質感のフルカラー表現が可能になりました。

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デザインの再現性

ホワイトインクジェットプリントでは、初めに白色のインクを生地に印刷するため、ブラックやネイビー、レッドなどの濃色生地に対しても鮮やかなフルカラープリントが可能となります。

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白色の表現が可能

白色のインクを使用することで、白色のデザインも再現できます。これは、他のカラーと組み合わせて使用することで、より鮮やかな表現が可能となります。

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大幅なデザインの拡張性

ホワイトインクジェットプリントの導入により、これまでの抜染プリントでは表現できなかったデザインも可能となり、デザインの幅が大幅に広がりました。

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一点からの印刷が可能

インクジェットプリントは、デジタルデータを直接使用するため、細部まで緻密に再現することができます。これにより、繊細なデザインや複雑なグラデーションも美しく印刷することが可能です。

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繊細なデザインの表現

ホワイトインクジェットプリントの導入により、これまでの抜染プリントでは表現できなかったデザインも可能となり、デザインの幅が大幅に広がりました。

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DEMERITS

ホワイトインクジェットプリントのデメリット

印刷コストの増加

ホワイトインクジェットプリントは、通常のインクジェットプリントよりも多くのインクを使用するため、印刷コストが多少高くなる可能性があります。

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厚みのあるプリント

ホワイトインクを下地として使用するため、シルクスクリーンのような厚みのあるプリントになります。これは一部の方には好ましくないかもしれません。

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ATTENTION

ホワイトインクジェットプリントの制限とガイドライン

  • 特殊色の再現は困難です。金・銀・蛍光色等の特殊な色は、プリントでは適切に表現することができません。
  • 全面プリントには対応しておりません。デザインの範囲や大きさに制限があるため、あらかじめご了承ください。
  • 淡色生地専用のインクジェットプリントに比べて単価が高いです。白インクの使用による追加コストが発生します。
  • 1mm以下のデザインや複雑な模様には注意が必要です。細かすぎるデザインや線は、印刷時にうまく表現されない場合があります。
  • 入稿画像が原因で加工不備となった場合、修正用の画像の提出が必要です。修正用の画像が提出できない場合、商品の作成が困難となりますので、ご注意ください。
  • ぼかし効果やグラデーションの表現は原則不可です。プリントプロセス中に白下地がはっきりとプリントされてしまうため、不透明度100%未満のデータ部分でもぼかしやグラデーションの表現が難しい場合があります。
  • プリントしたくない背景画像は丁寧に除去を行ってください。画像編集ソフトで背景画像を選択し、除去する際、選択が不完全で背景画像データが残ってしまうことがあります。また、綺麗に除去したつもりでもアンチエイリアスがかかっていて半透明部分が残ることがあります。
  • 不要なデータは必ず削除してください。プリントしたくないデータが入稿データに含まれていた場合、そのデータの要不要を判断できないため、そのままプリントされてしまう可能性があります。
  • デザインデータの色は、PCやスマホのモニターでは色域の広いRGBで表現しますが、実際のプリントは色域の狭いCMYKで表現します。そのため、RGB色域の鮮やかな色はCMYKでの近似色に置換されることになります。
  • ホワイトインクジェットで使用する画像は実寸で200dpiでご準備ください。画像の解像度が低いと、印刷結果が粗くなる可能性があります。
  • 線オブジェクトもアウトライン化が必須です。線のままでは、線幅や線先形状を正しく判断できない場合があります。
  • インクの定着性を高めることを目的に、プリント前に人体に無害な下処理剤を塗布し、さらに生地を平らにするためにヒートプレスを掛けています。また、プリント後にもプリント箇所を加熱乾燥処理を行います。このような工程により、アイテムの色や形状によってはプレス跡や前処理剤跡が残ることがあります。これらの跡は、通常、一度洗濯することで解消されます。
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