シルクスクリーンプリント
ABOUT Silk Screen Print
シルクスクリーンプリントとは?
当社では、捺染台と回転自動機を導入しており、効率的に生産が可能です。また、手刷りによるプリントでは、スキージ(インクを塗り広げるツール)の力加減によりプリントのムラが生じることがありますが、機械による自動スキージを用いることで、インクの厚薄や色の濃淡が一定に保たれ、高品質なプリントを提供します。
シルクスクリーンプリントは、1色ごとに版を作成し、インクでプリントする方法です。このため、デザインの色数分だけ「版」を作成し、1色ずつプリントします。堅牢度が高く洗濯にも強いのが特徴で、同じ大きさ・デザインであれば、作成した版は何度でもご利用いただけます。
当社のシルクスクリーンプリントは最大3色まで対応しています。なお、1色でもグレースケール写真やぼかしの表現は可能ではありません。特色プリントが可能なため、色校正も行えます。
シルクスクリーンプリントは、色々な素材にプリントできる万能性を持つとともに、インクジェットや昇華転写プリントではできない、ラメグリッターや発泡・ひび割れ・抜染などの特殊なプリントも可能です。これらの特性から、「職人プリント」とも呼ばれています。
デザインの色数が少ない、または印刷枚数が多い場合には、他のプリント方法に比べて最も経済的であり、オススメのプリント方法となります。特に、30枚以上の単色デザインの場合、このプリント方法を強く推奨します。
シルクスクリーンプリントは、版を作製するために初期コストがかかりますが、一度版を作成してしまえば、その後の印刷は非常に効率的に行えます。同じデザインを使い回す場合、特に大量生産を考えている方にとっては、このプリント方法が最適と言えます。

MERITS
シルクスクリーンプリントのメリット
堅牢度と耐久性
シルクスクリーンプリントの最大のメリットはその堅牢度と耐久性です。適切に施されたシルクスクリーンプリントは洗濯にも強く、長期間色褪せることなくデザインを維持します。

大量生産に適している
同じデザインを大量に印刷する場合、版を一度作成すれば非常に効率的に印刷を行うことができます。これは大量のプリントウェアを作成する場合に特に有用です。

特殊プリント可能
シルクスクリーンプリントでは、ラメグリッターや発泡・ひび割れ・抜染などの特殊なプリントも可能です。これにより、他のプリント方法では表現できないユニークなデザインを作り出すことができます。

多様な素材への対応
シルクスクリーンプリントは様々な素材に対応可能です。Tシャツやバッグ、エプロンなどの布製品はもちろんのこと、固体素材へのプリントも可能です。これは他のプリント方法では難しい場合があります。

色調整の自由度
シルクスクリーンプリントでは、特色プリントが可能で色校正が行えます。そのため、高精細な色合いや特定の色調を求めるデザインにも対応することができます。

大きなプリントエリア
シルクスクリーンプリントは大きなプリントエリアに対応することが可能です。大きなデザインを一度に印刷できるため、大きなビジュアルを採用したい場合に特に有効です。

版の再利用
版は一度作成すれば何度でも再利用可能です。つまり、同じデザインを後日再印刷したい場合や、新しいアイテムに同じデザインを適用したい場合にはコストがかからないというメリットがあります。

色彩の鮮やかさ
シルクスクリーンプリントは、一般的に鮮やかで深みのある色を再現することができます。これは単色デザインだけでなく、多色デザインにも当てはまります。

DEMERITS
シルクスクリーンプリントのデメリット
プリントの制限
特にポリエステル素材にプリントすると、ブリード(昇華移染)する可能性があります。また、ブルゾンなどの撥水加工が施されているポリエステルやナイロン素材へのプリントは、専用インクを使用しても剥がれやすいです。

素材への影響
ホワイトインクを下地として使用するため、シルクスクリーンのような厚みのあるプリントになります。これは一部の方には好ましくないかもしれません。

色の一貫性
シルクスクリーンプリントは、特色インクをその都度作る必要があります。これにより、追加製作の色合いが初回製作時と若干異なる場合があります。

ATTENTION
シルクスクリーンプリントの制限とガイドライン
- シルクスクリーンプリントは1色ごとに版を作成し、それぞれを別々にプリントする技法です。したがって、グラデーションや半透明の表現は原理的に困難であることをご理解ください。
- また、デザインの詳細についても一部制限がございます。2pt(0.7mm)未満の細い線はプリントが難しく、正しく再現できない可能性があります。同様に、要素同士の余白は3pt(1.1mm)以上、文字サイズは9pt以上を目安に設定してください。
- 品質を保つため、プリントされた商品のお取り扱いについてもいくつかご案内します。塩素系の洗剤の使用、ドライクリーニング、タンブラー乾燥は避けてください。また、プリント部分へのアイロン掛けもご遠慮ください。
- プリント部分が可塑剤入りの塩ビ座席シート等に付着すると、剥れたり、色移りすることがあります。また、プリントが濡れたまま脱水機に入れる、プリント面同士を重ねて折りたたむなどの行為は、プリントの剥がれや色移りを引き起こす可能性がありますので避けてください。
- 色の指定については、PANTONEやDIC等の色指定を用いていただくことをお願いします。これにより、再現性と一貫性を保つことが可能となります。
- 著作権、肖像権、商標権など、知的財産権に関する事項については、
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